小屋入りしました。
自宅に帰ると息子の保冷水筒が冷蔵庫に入っていました。
筋斗雲を作りました。
 
毎日いろいろなことが起こります。
 
写真1 やすりがけ

久しぶりに大道具「筋斗雲」作りのお手伝い。
ヤスリがけ。



5月から始まった稽古の集大成となる「霊犬早太郎~Return to the Legend~」の公演がいよいよ週末に迫ってきました。
もっと事細かにブログに書き記そうと思っていたのに、文章がまとまらず、あれよあれよと公演直前になってしまいました。
“私がもっと賢ければ”、“もっと本を読んでいれば”、私の伝えたい日々の出来事や気持ちがもっとスラスラと文章に出来たかもしれないのに、と自分の生きてきた33年間を悔やむばかりです。
実は7月に1つ年を取り33歳になりました。
私の誕生日の日には、劇団☆新感線さんの千穐楽でおなじみ(そして我々の憧れ)の『煎餅投げ』を劇団員の仲間たちがプレゼントしてくれました。
みんなに煎餅を投げてとてもいい気分になりました。
夫からは33本の薔薇の花束を貰いました。
さすがAB型の男、ロマンチックな演出でした。
(勝手ながらひとみ調べでは、AB型の人はロマンチストだと思っています。(笑))
 
 
写真2 ジャックスパロウ

稽古場での誕生日会にアノ大物が駆け付けてくれました!
 


今年の小屋入りはおかげさまで順調に進んでいます。
各部署のスペシャリスト(専門スタッフ)とボランティアスタッフのみなさんが、劇団サムライナッツの意向をよくご理解してくれているので、主宰が「あー」と言ったことに「うー」と言ってすぐカタチにできちゃうような、そんな厚い信頼関係の中舞台創りができていることに感謝している日々です。
 
 
写真3 演出席から

出来上がっていく舞台。
主宰の構想が具現化する時「幸せなことだよなぁ、」と舞台を見つめて彼は呟いていました。
 

 
写真4 小屋入り

公演1週間前からの小屋入り。
土曜日は総出で丸々1日舞台仕込み。


写真5 茶色ちゃん

長野県上田で活動中の劇団モカイコZの制作・伊藤茶色ちゃんも制作と照明の補佐で小屋入り!
我が家に1週間滞在決定!
「伊藤茶色(ちゃいろ)」なんてハイセンスな名前を付けるご両親なんだ!と思っていたら芸名でした。
ずっと騙されてた~!(笑)


写真6 パンフ作り

おなご達を中心に、当日配布するパンフレット作り。
 


ここで、この作品を公演することになった経緯や想いをここで記しておこうと思います。
 
『地元 早太郎伝説の話をサムナツでやろう』と、劇団顧問の三原さんからご提案いただいたのは、劇団を立ち上げて1年か2年の頃だったかな。(うろ覚え。(笑))
とにかく「2017年は、駒ヶ根市と磐田市の友好都市提携50周年だからぜひ早太郎を公演しよう!」と言っているのを、“まだまだ先の話”と頭の片隅くらいで聞いていたわけですが、いよいよ昨年、「来年の作品はどうするか?」となった中で、『これもご縁だから』と早太郎のお話を上演することが決定ました。
 
そして話を進めていく中で、『駒ヶ根市・磐田市友好都市提携50周年記念事業』の式典アトラクションのひとつとして上演させていただく形が決まり、今年は共催に駒ヶ根市と駒ヶ根市観光協会に入っていただくこととなりました。
 


「早太郎伝説」と言えば、駒ヶ根市民なら誰もが知る昔話のひとつで、地元ではキャラクター化されたり、地元の太鼓や唄などの文化芸術団体もこぞって早太郎を題材とした作品を持っていたりします。
 
うちの劇団主宰が、20年来こよなく愛するJリーグのサッカーチーム・ジュビロ磐田を応援するようになったのも、早太郎伝説が縁となり友好都市となっていた磐田市のサッカーチームだったからと聞いています。
 


“地元の人たちが地元の伝説(民話)を上演する。”
どんなに素晴らしい役者を揃えても、これに勝るリアリティはない!と私は思っています。
 
2009年、当時お世話になっていた演出家をはじめとするスタッフ陣が、長崎県のシーハットおおむらで上演される劇団と市民参加によるミュージカルに携わっているということで、海を越えて観に行ったことがありました。
 
それまで、地元の話を上演することに全く興味がわかなかった私達が目の当たりにした、「長崎県で起こった実話を舞台化している作品」には、市民参加の演技の枠を越えて、“この地で生きる人”という、“かつてここで生きていた人たちと同じ血を引く者たち”として胸に刺さるものがあり、そこにドキュメンタリーを感じました。
 
この舞台で感銘を受けたのもきっかけで、その後、今回の舞台の元となる「早太郎伝説(脚本:坂井宏光、演出:松崎剛也)」を上演する後押しにもなりました。
 
今回私達もこのようなご縁をいただき、主宰が脚本を「劇団サムライナッツ版」にリニューアルし、上演させていただくことは、700年続くこの早太郎の物語にまたひとつ伝説が生まれるのではなかろうか…と!、自信を持ってお届けしたい作品に仕上がりました。
「霊犬早太郎~Return to the Legend~」
あの戦いが!あの伝説が!また帰ってきます!
どうぞ沢山のお客様に楽しんでいただけますように。
 
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
 


そうそう、ここ1ヶ月私達はほぼ毎日稽古場通いなので、息子は夜になるとじぃじと家でお留守番をしてくれています。ありがたいことに、じぃじと遊ぶのが楽しいようで、私の事も笑顔で見送ってくれます。
ある日家に帰ると、息子の保冷水筒が冷蔵庫の中に入っていました。
 
 
写真7 水筒

ジャーン!コアラの水筒、お気に入り♪
 
避暑地といいつつ暑い駒ヶ根。お茶がぬるくなっては可哀想だと、きっとじぃじの優しい心遣い。
冷蔵庫を開けた瞬間、ツッコみたくなると同時に、私が見えないところで息子が愛されていることを垣間見てホッコリした気分になりました。
2人の子供を抱えながらの稽古場通い。
沢山の人に可愛がっていただき、みんなに助けてもいただきました。
本当にありがとうございました。


【プロフィール】
 松崎ひとみ
IMG_1873
劇団サムライナッツ・制作

●次回公演情報
写真1 チラシ画像
 
劇団サムライナッツ夏公演2017
「霊犬早太郎 ~RETURN TO THE LEGEND~」
 
脚本・演出 松崎剛也
原案「早太郎伝説」脚本 坂井宏光
 
【日時】
2017年
7月29日(土)18:00開演
7月30日(日)14:00開演
※開場は開演の30分前
※整理券(枚数限定)
開場2時間前より入場整理券を配布いたします。
整理券をお持ちの方から入場となります。
整理券はお持ち頂いたチケット枚数分のみお渡しいたします。
 
【会場】
駒ヶ根市文化会館
 
【チケット】
前売り 
大人 2,500円
高校生以下 1,000円
※全席自由
※当日は+500円

【ご予約】
↓WEBでのご予約はこちらから↓
http://ticket.corich.jp/apply/83533/
 

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